完璧シャンパン。君の名は?【酒編】
いつか今の仕事が成功したら、絶対に飲みたいと心に決めているシャンパンがある。
【Salon】
このシャンパンは過去、色々なワイン会に出席しても飲む機会が与えられなかった。
ちなみにSalonと対をなす究極のシャンパン【Krug Clos du Mesnil】(クリュッグ・クロ・デュ・メニルと読む)は一度だけ飲んだことがある。
それはそれは素晴らしいシャンパンだった。
そんな究極のシャンパンのライバルであれば飲みたいに決まっている!
ちなみにフランスのシャンパーニュ地方の人たちはシャンパンを飲むことを「星を飲む」というそうだ。
なんでもシャンパンの気泡を星に見立てての発想らしい。
・・・
恥ずっ!
日本では、たとえ女性といい感じになっても「今夜、君と星を飲みたいな」なんて言ったら「ドン引き」だろう。
昔の人のセンスはよくわからん。
で、究極のシャンパン【Salon】の話。
このシャンパンは出来の悪いブドウの時は造ることもしない。
言ってみれば超完璧主義者なのである。
結果100年の中で37ヴィンテージしか造られないといったことが起きる。
つまりは珍しいということだ。
ワインの良さの一つは、出来の悪いブドウの年のワインでもそれなりのポテンシャルがわかるし、生産者はとても苦労したんだろうなという気分を感じることができる。
反対に出来のよい年は実に堂々としていて素晴らしさにあふれている。
自然を相手にするワイナリーはそんな大変なワイン造りを毎年毎年続けているわけで、その良し悪しがまたワインを楽しむ一つの要因ではないかと思っている。
が、しかし、Salonに至ってはそんなことは一切しない。
ダメなものはダメなのだ。
良くない年のSalonのブドウは兄弟関係?姉妹関係?であるドゥラモットのシャンパンにブドウが使われるらしい。
この思い切りの良さが究極のシャンパンの名をほしいままにしている所以だろう。
だからそんなシャンパンを飲むときは、自分自身が最高の状態で、成功している状態でありたいと思っている。
SalonのSは最高のS、成功のS
いつか飲みたい最高のシャンパンというお話でした。